⑥育児の気づき(怒り・共感・譲歩)
子供を育てるって本当に大変。
私自身、子供が産まれてから生活が一変しました。
どんなに育児の本を読んで予習したり、甥っ子や姪っ子と毎週のように遊んでいる人でも。
親になるということ。
こればかりは経験してみないとわからない。
苦労も格別なら喜びも格別。
生活だけでなく、いままでの考え方や価値観まで一変させられます。
子供ってすごい!
そして、
親ってすごい!
こんなことを思うようになりました。
息子と接する日々の中に、様々な気づきがあります。
自分に足りないもの。
いままで目を背けていたこと、気づいてすらいなかったことが子供と接することで浮き彫りになってくるんです。
子供の成長は早い。この気づきも子供の成長とともにやがて忘れてしまうのだろうか。
なんだかそれはすごくもったいない。
この貴重な体験を忘れないために。
また自分の言葉で、いつか大人になった息子に伝えられるように。
ことば貯金に残したいと思うのです。
今回はそんなお話。
怒ってばかりでごめんね
私には現在2歳9ヶ月の息子がいます。
もう本当に可愛い。
でも育児となると、可愛がるだけではいられない。
毎日のご飯や着替え、歯磨き、送り迎え、お風呂、寝かしつけなど。
やらなければいけないことがたくさん。
親ならばこれは当然のことなのですが、実際このルーティンを毎日繰り返していくことはかなりハード。
子供は親の都合では動いてくれません。
朝の着替え一つでも、すんなりいく方が珍しい。
だいたいいつも、
「着替えよう」と言うと
「嫌っ」
こちらも、仕事に行かなきゃいけないので時間がない。
あまりに不毛なやり取りが続くとだんだんと怒りが込み上げてくるものです。
無理矢理着替えさせようとすると、泣き叫んで暴れる。
かと言ってそのまま放置もできない。
これはまさに2歳児あるあるでしょう。
この不毛な戦いは着替えだけの話しではありません。
ご飯、お風呂、寝かしつけ、全ての場面で起こるのです。
子供に怒りをぶつけてしまったことのない親なんているのでしょうか?
私は思います。
育児に真剣に向き合っているからこそ、怒ってしまうのだと。
私も子供が産まれるまで、日常で怒ることはほとんどありませんでした。
街中で子供に怒っている親さん達を見て、そんなに強く言わなくていいのにって思うこともよくありました。
今なら気持ちが分かります。
怒ってしまった後は、親も反省するんです。
そんな時、保育園などで他の親さん達を見ると、みんな自分より優しくてしっかりしてるんだろうなって思うときもありますよね。
でも断言できます。
みんな同じ!
どんなに優しそうに見える親さんであっても、家では同じように子供に怒ったりしてる。
みんな子供が産まれて初めて親になるんです。
最初から完璧な親なんていないでしょう。
子供を育てると同時に自分も子供に育ててもらってる。そんな感じ。
他人なら自分がイライラを感じても、関わらないようにすればいいだけ。
自分の大事な子供だからこそちゃんと向き合おうとする。
なるべくなら怒らないで済むようにしたい。
そのためにどうしたらいいか。
親はいつも真剣に考えてるんです。
だから一緒に成長できる。
されど、子育てに正解はない…
子育てのイライラに悩んでいる方。
アンガーマネジメントの入門編におすすめの本です。
共感の大切さ
【共感の大切さ】は子供に教えてもらったことの一つです。
私の中になかった価値観。
過去に何度も妻に注意されてました…
これは私だけでなく、世の中の男性の多くが欠落している能力ではないでしょうか。
よく男性脳と女性脳の違いで例にあげられる【共感力】
私も例にもれず、いつも妻の話などに対してすぐに解決策など結論を急ごうとしていました。
その結果、「そんなことを言ってほしいわけじゃない」とさらに相手の機嫌を損ねるようなことも多々ありました。
頭では分かっても、なかなか理解できないのです。
しかし。
育児でこの共感力のすごさを実感するようになってから、私の中に完全にインストールすることができました。
共感力というのは、育児において最強の武器なんです。
子供はとにかく親に自分の気持ちをわかってほしい。
ご飯を食べたくない、着替えたくない、お風呂入りたくない。
このように訴えたとき、私は一度受け入れるようにしています。
「そっかぁ。食べたくないんだね。わかるよ。」とか。
共感するんです。
すると毎回ではないですが、不思議なくらいすんなり泣き止んだり、急にがんばって食べ始めたりといった行動がみられるのです。
いつも効果があるわけではないですが、無理やり食べさせるよりはだいぶ良い!
自分の気持ちに寄り添ってもらえることって、きっと理屈抜きで嬉しいことなんですね。
子供を通して私に足りなかったことに気づくことができました。
これからは妻の言葉にも気持ちで寄り添える自分でありたいです。
譲歩すること
最近気づいたこと。
子供の要求は全て却下するのではなく、少し【譲歩】した上で、こちらの要求を述べると上手くいきやすいということ。
例えば、どうしてもテレビが観たいとごねたとき。絶対だめ!というのではなく、
「10分だけならいいよ」と少し譲歩した提案をする。
私は今までなんとなく、子供は一度見せたら歯止めが効かないのではないかという考えを持っていました。
しかし、それが違うんです。
「一回だけね。」
とか
「絵本1冊だけ読んだら寝ようね」
とか言うと。
見事に約束を守るんです。
逆にこちらが少しも譲歩しないときはいつまでも泣き止まない。
急いでいるときも結局は少し譲歩した方がスムーズに事が進むのです。
これを発見したとき、妻に得意げに話したら
「そんなの大抵の育児本に書いてあること」と一蹴されました。
たしかに。
いいんです。
自分で気づいたことに誇りを持ちたいんです!
お互いの要求に折り合いをつけることって大人になってからもすごく大切なことですよね。
だからこそ、子供のころからしっかりと一人の人間として向き合っていかなければと思います。
終わりに
今回書かせてもらった気づきはまだほんの一部です。
育児は毎日が勉強。
また新たな発見があったらここに記していきたいです。
私は子育ての専門家ではありません。
子供の性格も様々なので一概に正解といえる育て方なんてきっとないでしょう。
私の気づきも育児の本を読めば簡単に知ることができるであろうことばかりだと思います。
でもだからこそ、自分の気づきを自分の言葉で残したいと思いました。
子供がいつか親になるとき、これを読み、自分の経験と重ねていってくれたら嬉しいな。
また、このブログを通して育児を頑張っている親さん達の共感の輪に加われたら嬉しいな。
と思います。