⑩未来は選べる


思考が先。現実は後からついてくる。
「現実をちゃんと見なきゃ」
そう言われて育ってきた私たちは、
つい今の状況ばかりに意識を向けてしまいます。
でも、実はそれが「今のままの現実」を繰り返す原因かもしれません。
未来を変えたいなら、今見えている景色だけを信じすぎてはいけないのです。
フロントガラスに映る「今」だけを見続けると同じ景色を繰り返す
人生は車の運転に似ています。
今あなたが見ている現実は、車のフロントガラスに映る景色のようなものです。
たとえば、「毎日職場と家の往復ばかり」「時間に追われて自由がない」
「理想の生活には程遠い」といった現状。
それが「現実」として目に映っていたとしても、
それがすべてではありません。
もしその景色だけを見て「これが自分の人生なんだ」と思い込んでしまえば、
ただ同じ道をぐるぐる回るだけ。
行き先を決めず、地図も見ず、ナビも使わず、
永遠にラウンドアバウトを走っているようなものです。
目的地を設定すれば、進むルートは変わってくる
大事なのは「行きたい場所」を自分で決めること。
それが、理想の暮らしでも、夢の仕事でも、
「こんな自分になりたい」という未来像でも構いません。
それを明確にイメージし始めた瞬間、脳は“そこに向かうルート”を探し出します。
たとえば、「いつか海辺でゆったり暮らしたい」という未来を描いたとします。
すると、今まで見逃していた働き方や場所、価値観の合う人との出会いなどが、自然とアンテナに引っかかるようになります。
これは心理学的にも「カラーバス効果」と呼ばれる現象で、
自分が意識を向けた情報が目に入りやすくなるというもの。
つまり、未来に期待するだけで、見える世界は本当に変わっていくのです。
過去や今ではなく「ワクワクする未来」にハンドルを切ろう
バックミラー(過去)やフロントガラス(今の現実)ばかりを繰り返し見ていると、
人生のドライビングはどんどん狭く、停滞したものになります。
でも、あなたの行き先は自由です。
どこへ行くかを決めるのは、他の誰でもない「あなた自身」。
大切なのは、「どんな景色が見たいか?」を自分に問いかけること。
そして、そこに向かうと決めたら、今見えている景色がどうであれ、
心のナビに従いハンドルを切るのです。
未来は見えてから進むのではなくイメージしたときに動き出す
現実を見すぎると、今の延長線上にしか未来が描けなくなります。
でも、未来は「想像→行動→現実化」という順で作られていきます。
あなたが思い描いた未来が、あなたのルートを変えます。
今の景色にとらわれるのではなく、
フロントガラスの向こうに見たい世界を思い描いてみてください。
そうすれば、きっと今とは違う方向に、
人生の車を走らせることができるはずです。
良い気分でいること
最後に最も大切なこと。
それは良い気分で運転を続けることです。
どんなに良い未来を想像していても
今が楽しくなければ
意味がない。
今は苦しくても
いつかたどり着く。
それではいつまでも
たどり着くことはありません。
今が楽しいから。
たどり着く場所もきっと楽しい。
そんなイメージ。
人生は過程を楽しむことができます。
それは我々の特権なのです。
現実創造は感情から。
それを心から喜ぶ。
難しく考えすぎないで。
わくわくした毎日を過ごすこと。
本当に伝えたいことはそれだけのことなんです。