③仕事って何だろう。働く意味を考える。
いつか子供に伝えたいことを発信しています!
あなたを大切に想ってくれている人からの言葉。
そんなふうに読んでみてね。
将来どんな職業につくのだろう?
親は子供にいろんな期待をする。
息子がままごとに夢中になっていたら「将来は料理人かな」とか
クレヨンでなぐり書きした絵をみて「天才芸術家だ」とか。
どんな職業でもいいから
自分が心から夢中になれることを見つけてほしいと思う。
それはなかなか難しい。
自分もまだ本当にやりたい仕事をやれてるわけじゃなくて、目標に向かって進んでいる段階。
それでもやりたいことが見つかると毎日が楽しくなる。
仕事って何だろう?
最近改めて働くということを考えてみたら、昔と比べてかなり捉え方が変わっていることに気づいた。
君が将来どんなことを仕事にしたいか考えるとき。
私の考え方が少しでも参考になれば嬉しいと思う。
今回はそんなお話。
アンパンマンは君さ
子供ってアンパンマン好きですよね。
息子もめちゃくちゃはまっています。
なので私もテレビなどでアンパンマンを見る機会が格段に増えました。
子供向けの番組も大人になって見てみるといろんな気づきがあるものですよね。
素直になれないバイキンマンの気持ちを考えてみたり、普段は相容れない食材同士が仲良くなる姿に新たな可能性を見出したり…。
考えすぎや。
でも一番の気づきは。
アンパンマンの世界にはお金の概念がないんじゃないかということ。
この世界ではみんなそれぞれ自分の好きなものや得意なことを人に無料で与えて生活しています。
お金はおろか物々交換ですらない。
「ありがとう」と笑顔でお礼を言うだけで、与えた方も心から満足しています。
お金がないということは、それぞれ定められた仕事もないということになるんでしょうか?
おそらくそうなのでしょう。
お金も仕事もない世界。
それがアンパンマンワールドなんです。
でも所詮は架空のお話。現実には無理。
そう思いますか?
無理でしょ。
まあ私もそう思います。
でも、本来人間の姿ってこうであってもおかしくはないんじゃないかとも思うんです。
我々が住む地球はお金とか仕事とかが出来てからとても暮らしやすい世界になりましたよね。
それはもう私たちが産まれるずっと前から完全に確立されたシステムで、我々はそれが当然のことだと思っている。
お金ってすごいです。
お金がきっとたくさんの無駄な争いを止めてくれました。
でも同時にお金がきっかけの争いもたくさん生まれました。
良くも悪くも人の歴史はお金に翻弄されています。
お金がなければ生きていけない。
だから仕事をする。
お金=仕事
小さな頃からほとんどの人がこのような考えを植え付けられます。
確かにこれは正しい。
でもちょっと待ってほしい。ここで思い出してほしい。
お金も仕事も存在しない世界
アンパンマンワールドのことを。
アンパンマン達の生活は我々とそんなにかけ離れているわけではないですよね。
みんなそれぞれ服を着て、お家で暮らしています。お腹が空いたらご飯を食べるし、学校で学ぶこともできる。
ということは、この世界にはお金や仕事に代わる何かがあるということです。
それはきっと
お金=ありがとう
仕事=好き・得意
なのではないでしょうか。
我々の世界をいきなりお金や仕事のない世界にすることは難しいでしょう。
でもあなたが少しでもアンパンマンワールドの住民を羨ましく思うのなら。
彼らの考え方だけでも少し真似させてもらったらどうでしょう。
例えば。
あなたの仕事でもらえる給料は、あなたが受け取る【ありがとう】に等しい。
どうですか?
アマチュアバンドとプロの人気歌手
同じ一曲でも、100人中5人しか喜ばせることができなかった人と
100人中90人も喜ばせた人では受け取るありがとうの数は違います。
【ありがとう=お金】 だとしたら。
当然多くの人を喜ばす人の方が収入は多くなります。
つまりたくさんお金を得たいなら、たくさんの人に感謝されることをしなさいということになります。
するとまた新たな考えが出てきます。
仕事を選ぶとき、誰だって少しでも多くお金がもらえる仕事がいいなって思いますよね。
でもそこをただ時給とか年収が良いだとかで決めるのはちょっと違うんじゃないかと思うんです。
だって【お金=ありがとう】なんですよ。
だったらまず、自分が人から感謝されることって何だろうって考えるのが自然なんじゃないかと。
綺麗ごとに聞こえますが、結果的にはそれが一番稼げる仕事なんだと思います。
例えばAppleとかAmazonとか。
めちゃくちゃ儲かってる企業の共通点。
それはより良い社会に貢献してるということです。
スマホとかネットショッピングが出来て、私達の暮らしは格段に便利になりました。
作ってくれた人、本当にありがとうって思いますよね。そのありがとうをお金という形で会社に届けられることでさらに会社は発展していきます。
お金にとらわれすぎると、大事なことが見えなくなる。
お金をありがとうに置き換えることで見方がガラリと変わることに気づくはずです。
仕事は人間同士の喜ばせ合い。
どんなことをしたら相手からありがとうがもらえるだろう?求人票をぼんやり眺める前にまず考えてほしい。
例えば自分の持ち時間が1時間あるとします。
その時間内でどれだけの人を喜ばせることができるのか。
それは歌だったり、絵だったり、人を笑わすことかもしれない。
はたまた、誰かの苦手な事務仕事を手伝ってあげたり家具を修理してあげたりすることかもしれない。
何も特技がなくたって、誰かの話しを親身になって聞いてあげる。それも十分感謝に繋がります。
大切なのは誰かの為に自分は何ができるだろうと真剣に考えること。
でも他人が喜ぶからといって、自分がやりたくないことを思い浮かべる人はほとんどいないと思います。
喜びやワクワク、情熱など。人の感情って不思議と相手に伝わりますよね?
だからそもそも、相手に嫌々何かをしてもらっても素直に「ありがとう」とは言えません。
誰かからの「ありがとう」が欲しいなら。
まず、自分が楽しくて情熱を持てることを探すのです。
そろそろ就職しなきゃと周りに流されて、給料や条件だけで仕事をえらぶよりよっぽど自然な流れに思えませんか?
だからこそ、【仕事=好き・得意】を探すべきなんですね。
「アンパンマンは君さ♪」
我々の住む世界とアンパンマンの世界にそれほど違いはない。
お金や仕事という概念を一度忘れて本質的な部分を考えてみると面白い発見ができるものです。
仕事と色
よく小学生のアンケートなどで、将来の夢を聞くと人気の職業って毎年大体決まってますよね。
スポーツ選手、学校の先生、ケーキ屋さん、警察など。
職業は世の中に無数にあるのにこんなにも答えが偏るのってなんででしょう?
理由は単純。
子供たちは知らないんです。
選べる仕事が無限にあるってことを。
テレビやYouTubeに出てる人って子供達にとってはとても身近な職業です。
歌を歌ったり、スポーツをしたり、人を楽しませたり。そういう仕事はわかりやすくて目立つ。
他には学校の先生とかお店屋さん、街中で見かける警察官や電車の運転士さんとか。
自分の生活の範囲内で見かける仕事が全て。
だから「将来やりたい職業は?」なんて聞かれても、
そもそも選択肢が少ないので、みんな答えが偏る。
クレヨンで言うと、定番の12色くらいしか知らない感じです。
色は無限にあるよね。
それが高校生、大学生くらいになってくるとどうなるか。
多少は行動範囲も増えてくるし世の中の仕組みも少しづつ分かってくる。
でも。大半の人はやっぱり知らないんです。
人の数だけ仕事は存在するということを。
それどころか、大人になるにつれ学歴や才能を他人と比べるようになり、さらに選択肢を狭めようとしている人が多いんじゃないでしょうか。
それは非常にもったいないことなんです。
未来を真っ白なキャンバスに例えたら。
仕事は色です。あなたの好きな色で染めることができるんです。
そんな風に考えてみてはいかがでしょうか。
「あなたは将来どんな職業に就きたい?」を
「あなたは将来をどんな色で染めようと思ってる?」に置き換える。
ちょっと悩みますよね。すぐには答えられない。
色の名前ってたくさんあるんですよ。調べてみてください。
あなたの人生を彩る色を決めるのに、学歴や周りの評価なんて関係ないですよね。
自分が心から良いと思う色を選べば良いだけなんですから。
もしどこにもない色ならば自分で作ることもできる。
そこに妥協はいらない。人の数だけ色はある。
そう思いますよね?
仕事に対する無意識の制限を取り除けば。本質は一緒。
仕事選び=人生の色選び
つまり何が言いたいかというと、過去の学歴とか自分の能力を基準に仕事を決める必要はないということ。
何がやりたいか。それだけを純粋に見つめる。
それからそれに必要な学歴やら能力を取りにいけばいいのです。
私は30代でやりたいことに気づきました。
未来は何度でも塗り直しができます。
というか塗ってみなきゃわからない。
あなたは現在の色に満足していますか?
それぞれが選んだ色に優劣はありません。
周りばかりが輝いて見えるのは、まだ自分の望む色が見つかってない証拠。
毎日少しずつ色を足したり引いたり。
試行錯誤しながらどんな色ができあがるかワクワクするのも楽しいものです。
共感からやる気が生まれる
ここまでいろいろと偉そうなことを書いてきましたが、【好きを仕事にする】って実際はそんな簡単なもんじゃない。
そもそも若い時からやりたいことを見つけてる人のほうが少ないし、好きを見つけた人だって、それだけで食べていくのってとても勇気がいるし覚悟も必要。
そんな思いするぐらいなら、最高ではないけど最悪でもない。そんな無難な会社に乗っかって生活するのが一番いいなって。そういう気持ち、すっごくよくわかります!
だからそれはそれで良いのだと思います。
何度も言いますが、仕事は喜ばせ合い。
あなたがその会社にいることで誰かが喜んで、あなた自身も少なからず喜びを受け取っているならそれで良い。
でもそのバランスが崩れていると感じるならば他の仕事を探すことも検討してください。やりがいって本当に大事だと思うんです。
この仕事は誰のありがとうに繋がっているのか。
それが分からなければあなたの給料もそれなりで終わってしまいます。
モチベーション上がらないね。
かと言って自分の好きも得意も分からない。
直接お客さんと触れ合うような仕事じゃない。
そんな人への提案
仕事を選ぶ際、給料や休みなどの他に、重要視してもらいたい条件があります。
それは、【会社の理念に共感できる部分があるか】ということです。
それは決して面接用の答えではありません。
自分のために。
働く意味を見出すために探すのです。
一流の役者は、どんなに自分とかけ離れた性格の役でも少しでも自分との共通点があればそこからイメージを膨らますことができるといいますね。
どんな会社でも社会の為にそれぞれ役割を担っています。
その会社で働くということは、社会という舞台で社員全員が力を合わせ一つの役を演じるということかもしれません。
だとしたら、何も考えずにただ役の一部として体を動かしていてもつまらないですよね。
会社としても、みんなに報酬を分配するとき。
よりよい演技に貢献してくれた社員に多く給料をあげたいと思います。
こんな役嫌だ、とか文句ばっか言ってる人。
それでは給料が上がるわけないし、何より自分が楽しくない。
だから自分の為、会社の為、社会の為に。
いまこの役に全力で感情移入することが大切なんです。
この会社がやろうとしてることは何か。
その考えに少しでも共感できる部分はあるか。
それが見つかったら、そこから想像をふくらましていく。
自分の仕事が回り回って大事なあの人に届くかも。そう考えたらいつもの単純作業も少しは楽しくなるものです。
そうして感情移入して働くということは、自分の演技力を高めることに繋がります。
そしてそれは、自分が本当に演じたい役がみつかったとき大きな武器となるんです。
やりたいことがあっても大根役者のままでは良い演技はできませんからね。
どんな場所でも最高のパフォーマンスを発揮する。それが一流です。
やりたいことが見つからない、いまの自分ではやりたいことだけで生活していく自信がない人。
とりあえず、少しでも感情移入できそうな会社を見つけ、そこで自分の演技力を高めるという考えを持ってみてはいかがでしょうか。
例えば自動車の部品を作る工場で働くとします。
部品だけを眺めてもありがとうは見えてきません。やりがいは自分で探すのです。
その会社の理念が安全な車を作って事故のない社会に貢献することだとして。
あなたが普段安全な車に乗れることに対して感謝の気持ちが少しでも持てるなら。
そこからイメージを膨らます。
自分の関わったこの部品がいつか誰かの命を守ることに繋がる。
そう思うだけで目の前の仕事に少しやりがいが加わる。
やる気は周りにも伝わります。
でも、会社の方針は社長や役員の人達が決めることがほとんどです。
もしその会社の方針が安全な車を作ることよりも利益を優先しとにかく早く納品することだけしか考えてないとしたら。
そんな車には乗りたくない。
あなたが全く共感できない場合はその会社にいても良いことは何もありません。
転職するか、起業するかどちらかを考えるべきでしょう。
いくら給料が良くても感情移入できない役をこなし続けるのは無理があるんです。
このように会社の理念に共感できるかというのはあなたにとっても、会社にとっても大事なことなんですね。
終わりに
好きな仕事を見つけることができたら、人生はより豊かなものになる。
だからこそまず、仕事というものの捉え方をしっかりと考えてほしいと思った。
できるだけ働きたくない、仕事はつまらないもの、お金のために仕方なく。
そんなふうには考えてほしくない。
大企業の経営者って、仕事が好きな人が多い。
もう十分お金はあるでしょう。
一生働かなくたって暮らしていける。
でも、辞めない。それは楽しいから。
そうなるともう仕事というか、趣味というか、生きがいというか。
だから仕事って結局なんだろうって思う。
努力を努力と思わない人がいるように、仕事を仕事と思わない人もいる。
ただ、好きだから。
働くのは幸せを感じるため。それが理想だと思う。
だから未来にワクワクしてほしい。自分には無限の可能性がある。
そんなふうに考えてくれたら嬉しいな。
将来子供に「パパの仕事は?」って聞かれたとき。
胸を張って答えられるような。
そんな自分になれるよう、これから頑張っていこうと思う。