⑧投資・消費・浪費の考え方
お金と時間の使い方で、人生は決まる。
特に目新しいことでもないし、当たり前といえば当たり前のことですが。
私がこのことについて真剣に考えだしたのは、30代の半ば頃。
【投資・消費・浪費】
この3つを普段から意識して生活することが出来るかどうかで人生は大きく変わります。
もっと早く気づくべきでした。
できることなら昔の自分にアドバイスしてあげたい。
そう本気で実感しているからこそ、
一人でも多くの子供達にお金と時間の使い方を考えるきっかけを与えたいと日々思っています。
今回はそんなお話。
時は金なり?
まず最初に伝えたいのは。
時間はお金以上に価値のあるものだということ。
【時は金なり】ということわざがあります。
時間は目に見えないので、お金に例えると大切さがよくわかるということです。
しかしお金は取り戻すことができますが、過ぎた時間は二度と戻らない。
何億円積まれようが、昨日の自分を買い戻すことはできないのです。
仕事の時給=自分の時間の価値だと勘違いしないこと。
そもそも時間をお金で計ることはできません。
まだ働いたこともない子供には時間の価値が分かりづらいと思いますが、
時間=命
と考えてもらうと良いです。
時は金なりではなく
【時は命なり】
お金より重みが増しましたよね。
私たちは常に命を削って生きています。
自分の時間には何億円以上の価値が常にあるんだということを腑に落としてからがスタートです。
投資脳で生きる
投資・消費・浪費…って。どういう意味?
簡単に説明すると。例えばAくんがスーパーで100円のリンゴを買ったとする。そしてそのリンゴを食べて得た満足感で、この買い物が投資・消費・浪費のどれに分類されるか決まります。
投資 ・100円以上の価値。
消費 ・100円と同等の価値。
浪費 ・100円以下の価値。
思ってたよりリンゴが美味しかったら、それは投資になるってことか。
そうだね。でもほんとに大事なのは味ではなく、自分の行動の中に何か価値を見い出そうという気持ちが大事なんです。
もし100円で買ったりんごが不味くても、なぜ不味いリンゴを選んでしまったのだろうと考える。
それをきっかけに美味しいりんごの見極め方が習得できたなら、この100円は今後の大きな投資になります。
しかし、ただ不味いとかハズレを選んでしまったんだと思うだけなら、それは無駄な浪費で終わるのです。
失敗は成功の元とか、転んでもただでは起きない。そんなマインドを持ってる人は、行動の全てが投資になるんじゃないでしょうか。
なるほど~。考え方次第で浪費が投資になったりするんだね。
満足度という基準は曖昧だから、一般的にはお金がプラスになるかマイナスになるかという意味で使われることが多いです。
お金の話は難しそう。
難しいことではないです。
投資
100円で買ったりんごを120円で売る。
プラス20円
消費
100円のりんごをそのまま食べる。
プラスマイナス0円
浪費
100円で買ったりんごを食べずに腐らせてしまった。
マイナス100円
お金だと、目に見えるからわかりやすい!
投資・消費・浪費はとても身近なこと。
どんな小さな選択でも、これはどれに分類される行為なのかをよく見極めることが大切です。
でも僕たちはまだ自由に使えるお金も持ってないし、日常で投資とか消費とか考える機会なんてほとんどなさそう…。
投資の考え方はお金だけのことではないんだよ。
むしろみんな平等に持っている【時間】にこそ、この考え方を活かしてほしいんです。
時間?
そう。お金はわりと損しないように気をつける人が多い。
でも時間をお金のようにしっかり管理している人は少ないんです。
その勉強は何の為?
Aくんの一日の時間を、投資・消費・浪費にわけて教えてください。
えーと、学校で勉強してる時間は投資になるのかな。習い事とかも投資だね。
ご飯とか寝てる時間は消費で。
浪費は?遊んでるとき?わからないや。
ありがとう。十分です。
最初から全て適格に分類できる人はいません。
まずは考えること。時間の使い方を意識すること。
それがとても大切です。
一般的に学校での学習は【投資】に分類されています。
でも、これは私個人の意見ですが。
ほとんどの子供達にとって義務教育は、【消費】もしくは【浪費】に分類されるのではないかと思うのです。
それはなぜかというと。
多くの子供たちに、目標がないから。
【国語・算数・理科・社会】
なぜこれらを学ぶ必要があるのか。それを理解していないからです。
やがて立ちはだかる大きな壁の存在を知る前に、大人達からその壁を攻略するための武器やら知識やらを無理やり持たされる。
そんな感じです。
子供達からしたら、余計なお世話なんです。
こんなものが何の役に立つのだろうと。
勉強が【投資】となるには、本人がちゃんと先を見据えてることが大前提なんですね。
だから私は子供に多くの壁を見せたい。
勉強を教えるよりも、社会の理不尽とか、世の中の仕組みとか。
あらゆる職業があることとか、様々な価値観があることとか。
そうして子供の視野を広げて課題を一緒に見つけてあげたい。
それこそが私にできる子供への最善の投資なのだと思います。
目標・夢・課題
それらが自発的に見つかったのなら、勉強なんて言わなくてもやるはずです。
子供の投資能力の鍵は、大人の関わり方が重要なのではないでしょうか。
最高の投資は読書
読書こそが最高の自己投資です。
本を読むということ。
これだけは子供達にぜひおすすめしたい。
できる限りいろんなジャンルの本を読んでほしいです。
自分が何に興味があるのかなんて最初は分からなくて当たり前。
だからこそ様々な知識に触れてみてほしい。
全てとは言わないが、読書はかなりの確率で【投資】になります。
人生のあらゆる悩みや問題はほぼ何かしらの形で情報として残ってるんです。
人一人の人生はたかが知れてるかもしれませんが、本のなかには何百何千年も前の時代を生きた人の言葉が詰まっています。
世の中の成功者と呼ばれる人たちはほぼ例外なく多くの時間を読書に費やしているんです。
読書か~。
図鑑とか百科事典をパラパラめくってみることから始めてみよう!
終わりに
仕事・育児・家事をこなす毎日。
自分の時間なんてほとんど取れません。
投資・消費・浪費について考え始め、時間の大切さを知った現在が人生で一番忙しい日々を過ごしているのは皮肉なものです。
ようやく人生の目標が見つかり、やりたいことが山ほどありますが、時間は有限。
だからこそ、毎日の行動を細かく管理しなければと思うのです。
限られた人生を何に費やすか。
私にとって家族と過ごす時間は何より大切なことです。
家事や子供と遊ぶ時間はきっと私にとって大きな【投資】
家族に時間を費やすほど幸せは膨らんでいくと信じているからです。
決して慌てず。
そんな今を楽しみながら、少しずつでも目標に近づいていけたら良いなと思います。