売れる商品を作るために、まず考えること。
副業で月10万円稼ぎたい!
自作の商品を販売してお小遣い程度でもいいから稼ぐ。
できるならやりたいですよね。
でも、どんなものを作れば売れるんだろう?
私は現在会社員をしながら子供用の家具やおもちゃを作って販売したいと考えています。
将来的には独立を目指していますが、まずは副業から始め、とりあえず月10万円稼ぐことを目標としました。
おおよその作りたいジャンルや目標金額は決まりましたが、そもそも「自作の商品を自分で売る」という経験がない私。
どんな商品が売れるのか、全く見当もつきません。
ほんとにできるの?
闇雲に自分が作りたいものをひたすら作る。
芸術家やミュージシャンならそれも良いかもしれませんが、副業とはいえビジネスを始めるならば戦略が必要です。
さらに副業を始める上で一番の課題はいかに時間を確保するかでしょう。
仕事や家事、育児をこなしながら隙間時間で商品を作り、販売する。
つまり限られた時間でいかに効率よく売れる商品を作れるか。
これが重要になってきます。
副業に興味のある方、DIYが趣味のお父さん。
私と一緒に【売れる商品とは何か】を考えてみませんか?
価値を売る
私はモノを売ることに関して、なんの知識も実績もありません。
でも、やると決めたのです。
副業で月10万も稼げないようでは独立なんて到底無理。
何がなんでもやらねばならないのです。
本やYouTube、毎日隙間時間を使って、【売る】ということについての知識を蓄えました。
何歳からでも学び始めるのに遅すぎることはありません。
現在36歳です。やるからには本気で。
マーケティングについて学び始めると、必ず出てくる言葉があります。
それは、【ベネフィット】
この言葉の意味については少し調べるだけでも膨大な情報が出てきます。
それだけ重要で奥が深い言葉なのね。
私は専門家でもないし語る資格もありませんが、簡単に意味を説明すると。
ベネフィットとは、【お客様が商品を買う理由】です。
もう少し掘り下げた説明をするなら
【商品を買うことによって得られる変化や味わいたい感情】ということになります。
例えば、ままごとキッチンを製作して売りたい時。まず考えなくてはいけないこと。
自分はこの商品を通して、どんな価値を提供したいのか。
お客様がこの商品を選んでくれる理由は何か。
購入に至る理由は様々だと思いますが、ままごとキッチンを例に挙げるならば。
きっと多くの親御さんに共通するベネフィットとは、
【子供が喜ぶ姿が見たい】ではないでしょうか。
ままごとキッチンで遊ぶ子供の笑顔を見て、嬉しくなる。その感情を味わいたい。
これがお客さんの求める価値だとすれば、私がそれを満たすために届けるべきなのはモノではなく子供の笑顔なのだと意識すること。
これが一番大切なんですね。
この意味を真剣に考えるようになると、世の中の見え方が少し変わってきます。
ベネフィットを身近に感じる
私はこのマーケティングの基本中の基本ともいえる【ベネフィット】を理解すべく、日頃から常に意識してみることにしました。
(仕事中もぶつぶつ「ベネフィット、ベネフィット…」とつぶやくほどに。)
やべぇ奴やん。
スーパーやネットショッピング、自分が何かモノを買うとき、自分はなぜこの商品を選んだのか。自分にとっての価値は何なのか考えるのです。
習慣にすることで無駄な浪費も減ります。
またテレビのCMや雑誌の広告なんかもベネフィットを探る良い見本です。
一流のプロが作ってるんですから学ばない手はないですね。
ライザップのCMとかね。
あとこれは独自の見解ですが、ベネフィットはコミュニケーションにも応用できるんじゃないかと。
例えば会社の上司から飲みの誘いを受けたとします。
これを商売に置き換えるなら、上司は私と過ごす時間を買いたいと望んでいる。
そしてそこには必ずベネフィットが存在する。
私自身に価値を感じてくれており、一緒に過ごす時間が心底楽しいから。そんな上司となら喜んで行きたいと思いますよね。
しかし、ただ単に誰かに愚痴を聞いてもらいたいだけかもしれないし、部下を大切にする自分に酔いたいのかもしれない。そんな場合は、お断りさせてもらいましょう。
自分を安売りするなとはこういうことだと思います。
相手のベネフィットを探ることで自分の価値を守ることにも繋がるんですね。
そしてさらに気づいたこと。
モテる人ほどベネフィットを上手く活用しているということです。
おそらく無意識だとは思いますが、異性に自分を売り込むのが得意な人(モテる人)は相手が本質的に望んでいるもの(ベネフィット)を本能的に見抜き、相手の欲求を満たすことに長けています。
話し上手より聞き上手がモテるのはこういう理由なんですね。
このようにベネフィットとはマーケティングの枠に収まらず、意外と身近なところに溢れているものです。
差別化、選ばれる理由
お客様が商品を買う理由を考えることが大切。ベネフィットは理解しました。
【子供が喜ぶままごとキッチン】
もしこれを作れる人が世界中で私一人だけなら。この要素を満たすだけで大ヒット間違いなしです。
しかし現実はそんなに甘くない。すでに世の中には、子供が喜ぶままごとキッチンが溢れています。ということは選択肢が多くある中で選ばれるには、さらに多くの理由付けが必要になってくる。
それはデザインや価格。機能面や安全性など。
お客さんによって何を重視するかは異なります。
自分は商品を作る際、まず選ばれる理由を先に決めたいと思っています。
これだけ多くの商品がある中で選ばれるためにはそれなりの理由がなければだめですよね。
なので作った本人がそれを答えられなければ売れるわけがないからです。
でも難しいのはその先。
DIYで副業を始めようとする方なら、一度はネットで競合調査したことがあるんじゃないでしょうか。
自分もとりあえず子供用の家具はたくさんチェックしています。
そして思うこと。
「みんなクオリティ高くね…」
そして価格も安い。
これに勝てるのか。正直不安になりますよね。
そんなときどうするか。
はい、そもそも真向から勝ちにいく必要はないと知ることです。
自分の強みを最大限に生かす。自分の土俵で戦う。
大手のメーカーではできないこと。自分の経歴、人脈、環境、持てる全てを絞り出す。
この、【ずらす】という考え方で差別化を図る。
これこそが生き残る唯一の方法なんです。
しかし、言うのは簡単ですが、実行するのは非常に難しい。
でもだからこそ価値が生まれる。
私はどれだけ時間がかかっても、いつか絶対にこの自分の強みを探し出したいと思っています!
頑張れ。
ターゲットを絞る
マーケティングの本を読むとよく【ペルソナ設定】が重要です。
と書かれています。
ペルソナ?
ビジネスにおけるペルソナの意味とは。
この商品を誰に届けるかを考えることです。
具体的に特定の人物(架空の顧客像)をイメージして、年齢や生活スタイル、趣味、家族構成など細かく設定する。
そうすることでよりリアルな顧客のニーズに沿った商品が作れるということですね。
大企業など複数人で開発するパターンなら、仲間同士のイメージ共有にも最適でしょう。
でも個人的な意見としては、少なくとも副業で個人販売する場合ではそこまでのペルソナ設定は必要ないんじゃないかと思っています。
でも実際に使う人の気持ちを想像することはとても大事です。
そのために特定の人物をイメージする。それが難しければ身近な知り合いを思い浮かべるのも良いでしょう。
ベネフィットを探ることにも繋がります。
ペルソナとまではいかなくとも、【ターゲットを絞る】ことはなににおいても必要なこと。
「数打てば当たる」と言いますが、そもそも打つ方向が定まってなければ当たるわけがないからです。
私は少なくとも顧客の属性(年齢・性別・所得など)くらいは範囲を絞っていきたいなと思います。
ストーリーで付加価値をつける
これはある程度実績ができてから。さらに売り上げを伸ばしたいときのテクニック的な考えですが、私が本を読んでかなり為になる内容でしたので少し書かせてもらいたいと思います。
川上徹也さん著の「物を売るバカ」
過激なタイトル。
タイトルとは裏腹に内容は人の温かみが詰まった会社のエピソードがたくさん書かれており、とても為になります。
簡単に内容を説明すると。
商品を売ろうとしてはだめ。大事なのは物語であるということ。
「商品に人をプラスすると物語が生まれる」
この言葉が特に印象に残りました。
人は物語が大好き。商品開発に込めた想いや販売に至るまでの紆余曲折を知ることで感情が動かされるものです。
例え同じ商品でも、より感情移入できる方ににお客さんは興味を持つ。
個人で物を作って販売する上でこれは大きな武器となります。
差別化の話とも繋がりますが、大企業に価格で勝てないならば我々が戦う土俵は感情。
一定以上の品質があることが前提です!
実は私が起業までの物語を発信しようと思ったのもこれが理由です。
まだ会社や商品が出来てもないのに、SNSやブログで過程を発信するなんて意味がないと考える人も多いでしょう。
でも私はそれをすごくもったいないことなんじゃないかと思ったんです。
きっと起業を目指している今じゃないと書けない気持ちや苦労したエピソードがあるはず。良い商品をお客様に届けるために、試行錯誤する日々。
副業から始め、徐々に成果を上げていく過程。
これらは全てかけがえのない財産です。
いつか私が独立をして、お客様が私の商品に興味を持ってくれたとき、このブログ全てが物語として付加価値を与えてくれる。
作り手の想いが見えない商品はお客様にとってモノでしかありません。
でもそこに物語が加わることで唯一無二の存在となりえるのです。
最近は生産者さんの顔と名前がわかる野菜も良くみかけますね。
副業のDIY作品だからといって、売るからには決して手を抜かず、どんな想いで製作したのかなど一言添えるだけでも人柄が垣間見えます。
モノではなく感情を意識する。これは常に意識していきたいなと思います。
まとめ
売れる商品を作るために、まず考えること。
今回は私がマーケティングについていろいろと調べた中で、特に重要であると思ったことを少しまとめてみました。
ありきたりな内容ではありますが、ビジネス初心者の私にはどれもが納得させられる情報です。そしてこれを自分の中に取り入れる。
知っていることと、府に落とすことは違います。
無意識レベルでこのような考え方が身につくように日々努力していかねばと思うのです。
先は長い。
副業で稼ぎたいという人に限らず、商売に興味のない人でも一度【何かを売る】ということを考えてみてはいかがでしょうか?
私もこれまで商売とは縁遠い世界で生きてきました。
しかし、独立を目標に掲げて【どうしたら売れるのか】について考え出したことで今までとは全く異なる視点で物事を考えられるようになった気がします。
挑戦はまだ始まったばかり。
私の目標達成への学びや葛藤が少しでも誰かのお役に立てたら幸いです。
共に頑張りましょう!